【社会】中国籍脱走者でも話題に。犯罪グループ「怒羅権（ドラゴン）」って？…その由来は、江戸川区・西葛西駅近くの公園にあった[1/18]

もろこしφφ ★

　広島市中区の広島刑務所で１１日、殺人未遂などの罪で服役中だった中国籍の李国林受刑者（４０）が脱獄した事件で、
「中国残留孤児２、３世を中心とした犯罪グループ『怒羅権（ドラゴン）』が逃走を支援しているのでは」という報道が相次いだことは
ご記憶に新しいと思う。

　ここ数年、よく耳にする「ドラゴン」とはどんな集団なのか。内部事情に詳しい男性への接触に成功し、話を聞くことができた。

　この男性によると「ドラゴン」は、中国残留孤児２世が中心となり、約２５年前に暴走族として誕生した。その源流は東京都
江戸川区の東京メトロ「西葛西駅」から徒歩約３分の公園「子供の広場」だ。「子供の広場」は、敷地内に恐竜の遊具が複数
設置されているところから、通称「恐竜公園」と呼ばれ、ドラゴンという名称は「恐竜公園」の「竜」に由来するものという。

　中国残留孤児の２世らは、おぼつかない日本語や生活習慣などの違いから、小中学校の生活になじめず、そのうち登校拒否、
つまりサボるようになり、「恐竜公園」でたむろしていた。そして万引（まんびき）などの窃盗行為を行うようになり、暴走族へと“進化”
していった。
（中略）
　肥大した組織は現在、「王子」「葛西」「府中」「横浜」など６グループで構成され、計約２５０～４００人が所属するという。

　昨年６月、覚せい剤取締法違反容疑で警視庁に逮捕された男「Ｓ」（４１）の住所は、これらの情報を裏付けるように東京都
江戸川区西葛西だった。現在のドラゴンにいる“２トップ”のうちの１人だ。自宅で暴れているのを恐れた同居の元妻が１１０番通報
したことで、下着に隠し持っていた覚醒剤が見つかった。

　２００５年、やはり覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された別の男「Ｓ」（３８）は、「大偉（ダーウェイ）」と呼ばれていた。当時の
ドラゴンの“ドン”で、ダーウェイの逮捕から捜査当局もドラゴンの存在を認識し始め、その動きを注視するようになった。

　昨年１２月、路上でトラブルになった男性会社員ら２人をパン切りナイフ（刃渡り３５センチ）で切りつけ、殺人未遂容疑などで
警視庁に逮捕された男「Ｋ」（４０）は、このダーウェイの流れをくむグループの現在の実質的リーダーで、ダーウェイの後継者と
言うべき男だ。現在の“２トップ”の片割れになる。

　男性からは、２０１０年２月、他人のクレジットカードの情報を使い、ゲーム機を買おうとした疑いで、警視庁に詐欺未遂容疑で
逮捕された飲食店従業員の男「Ｒ」（３７）は、大まかに６グループから構成されるドラゴンの「王子グループ」の元リーダーだった。
その他にも世間を騒がせた事件だと、２００９年１２月、タレントの押尾学（３１）に合成麻薬「ＭＤＭＡ」を譲渡したなどとして、
麻薬取締法違反容疑で逮捕された男「Ｉ」（３１）もドラゴンの元メンバーだった。
（中略）
　ちなみに、李国林受刑者が脱走した事件で、同受刑者をドラゴンのメンバーとする一部報道があったが、正確に言うとこれは
“誤報”と指摘された。

　李容疑者は２００４～０５年、９都府県の郵便局やパチンコ店で現金約６８００万円を盗んだグループのリーダー的存在とされて
いるが、ドラゴン内グループの１つである「横浜グループ」と“連携”もしくは“協力”しあっただけで、正式なドラゴンメンバーではないと
説明された。

　男性によると、李容疑者の脱獄報道を見聞きしたドラゴン幹部は「中国人が騒ぎを起こすと、なんでもかんでもドラゴンの仕業に
される。いい迷惑だ！」と、カンカンに怒っていたという。

（以下略。全文はソース元でどうぞ）

ソース（SANSPO）　http://www.sanspo.com/shakai/news/120118/shc1201181926000-n1.htm
写真＝「ドラゴン」の由来となった恐竜の遊具で遊ぶこどもたち
http://www.sanspo.com/shakai/images/120118/shc1201181926000-p2.jpg
写真＝ドラゴン発祥の地となった「恐竜公園」の正式名称は「子供の広場」だ
http://www.sanspo.com/shakai/images/120118/shc1201181926000-p1.jpg
写真＝通称「恐竜公園」には、その名の通り、恐竜の遊具が複数置いてある
http://www.sanspo.com/shakai/images/120118/shc1201181926000-p3.jpg