【ニュージーランド】｢英語力の低い学生の論文に用心せよ｣中国人留学生が金で論文を買っていると報道、当局が調査へ[05/14]

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ニュージーランド（ＮＺ）で４月１２日、「中国人留学生が論文を業者から金で買っている」との報道が出て、現地の人々を驚かせた。
ジョイス高等教育相は５月１１日夜、
警察と学歴資格認定局（ＮＺＱＡ）が報道内容について調査に着手したと明らかにした。中国環球時報が伝えた。

ＮＺ紙のフェアファックス・メディアは「中国人留学生をターゲットに代理サービスなどを提供している業者が、
ＮＺ国内外の各大学に広がる指導教官のネットワークを活用してＮＺの大学、
工科大学や私立大学で学ぶ中国人学生にオリジナルの論文を提供し、報酬を受け取っている」と報じた。

フェアファックス傘下、サンデー・スター・タイムズ紙の記者が中国人留学生と偽って２７０ＮＺドル（約２万３０００円）を支払い、
カンタベリー大学コミュニケーション学部１年の論文（約１５００字）を買う取材を行った。

「宿題を肩代わり」と名付けられたこの業者のウェブサイトは、オークランド中部に本部を置く。
この業者はまた、留学生向けに補習、カウンセリング、学術系ソリューションなどのサービスを提供しているという。

２００７年にオークランド大学、マッセー大学、オークランド工科大学などの留学生向けに論文を書いたという人物がその全過程を説明した。
ＮＺの大学はカンニングなど学業上の不正を発見しても見ないふりをするという。この人物は、
「英語力が低いのに、文法的に正しい文章になっている論文には用心すべきだ
。ＮＺは中国人学生にとって学士号、修士号の取得が最も容易な国と言われている」と話した。

ジョイス高等教育相によれば、学歴資格認定局が３カ月前に匿名で告発の手紙を受け取ったが、高等教育相自身は状況を把握していない。
サンデー・スター・タイムズは、この問題がＮＺの国際教育産業に大きな影響をもたらすと指摘した。

２０１２年にＮＺで学ぶ外国人留学生は約９万３０００人で、ＮＺに７億５０００万ＮＺドルの収入をもたらした。
中国からの留学生が最も多く、その割合は全体の２７％を占める。同年にＮＺの大学に合格した中国人学生は約２万５０００人、
大学や工科大学に入学した人は１万人以上だった。

具体的な数字は把握できていないが、この業者では過去５年間に数百人から数千人の学生がサービスを利用したとされる。
ただ同社の責任者は、論文を販売していた事実はないとして否定した。

ラジオ・ニュージーランドの１２日付の報道によると、多数の「ゴーストライター」たちが大きなネットワークを作っている。
ＮＺで多数の教育機関が不正発見のためのシステムを導入しているが、本当に本人が書いた文章であるかどうかを確認することは難しい。

ジョイス高等教育相は「ＮＺ政府はすでに教育法を改正しており、こうしたサービスまたは関連広告は犯罪行為となる。
警察と学歴資格認定局が協力して調査を展開する。必要があれば訴訟も起こす」と述べた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130514-00000016-xinhua-cn