【統一日報】民団、長崎市平和公園内に韓国人原爆犠牲者慰霊碑建設へ[06/26]

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原爆の被災地・長崎で、被災した韓国人を祀る慰霊碑の建設が進められている。
民団長崎本部が21日、明らかにした。

慰霊碑の建設は長崎市の平和公園内で、公園を象徴する平和記念像より１００メートル前後離れた場所に確保された。
面積はおよそ４メートル四方で、高さ３メートル50センチまでの碑を建立することができる。

建設予定地は、原爆被害を受けた旧浦上刑務所の中国人被爆者を祀る慰霊碑に隣接している。
慰霊碑の建設計画には、民団長崎本部を中心にして、福岡領事館、民団中央本部、韓国原爆被害者協会なども携わっている。

『韓国被爆者の現況』（１９８５年、韓国原爆被害者協会編）によると、長崎県内の韓国人被爆者数は、
爆死や帰国者を含めると５万人にのぼる。

同公園内には、１９７９年、日本人の団体「長崎在日朝鮮人の人権を守る会」が中心となって建てた朝鮮人慰霊碑がある。
同じく原爆被災地である広島では１９７０年、民団広島本部によって韓国人原爆犠牲者慰霊碑が建てられている。

韓国人慰霊碑の建設については、同本部内で20年以上にわたって構想が重ねられてきたものの、
補助金・支援金などをめぐる問題で頓挫してきた経緯がある。立案当初は市役所の許可も下りない状況が続いたが、
前述の中国人受刑者の慰霊碑が２００８年に建てられたことで、再び建設案が浮上していた。

　碑の建設は、２０１２年７月、田上富久・長崎市長が鄭相石・韓国原爆被害者協会会長を訪問した際、
鄭会長が田上市長に陳情したことが契機となり、改めて計画が色を帯びてきた格好だ。
　同本部では今後、建設予定地の掘削調査などを進めていく予定で、慰霊碑は早ければ10月下旬にも完成する見通しだ。

　慰霊碑に刻まれる碑文やデザインなどは現在検討中であり、いずれも市との協議の上で決定される見込み。
　同本部は、民団中央本部の担当者らを交え、７月上旬にも第１回目の慰霊碑建立委員会を開く予定だ。

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